東郷青児美術館の件

 驚いたことがあったので書きます。

新宿にある「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」ですが、新しくなるそうです。

(それにしても長い名前だなぁ)

ここ、元々は安田火災東郷青児から、ご自身の作品やコレクションを譲り受けて作られた美術館です。

バブルの頃に58億円で購入した、ゴッホの『ひまわり』が目玉作品。

 

 先に名称をまとめておくと、

東郷青児美術館

    ↓

安田火災東郷青児美術館

    ↓

損保ジャパン東郷青児美術館

    ↓

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」

となります。

 

 たぶんアートファンなら「東郷青児美術館」と呼んでいたと思います、面倒だもん。

新宿にある「損保ジャパン日本興亜本社ビル」内の42階にあって、このビルの名前も元々は「安田火災海上本社ビル」と言いました。

会社の名前が変わったりすると、こういう混乱があるのです。

 

 本社ビルのワンフロアを使った美術館から、敷地内に新築される独立した建物としての美術館に変わるのだそうです。

現美術館は9月末から休業し、新美術館は来年の5月にオープンするそうです。

新しい名称は、「SOMPO美術館」。

東郷青児の名前は消えますけど、やっと覚えやすい名前になるのですね。

ただ、「東郷青児美術館」と呼んでしまう人は残るんじゃないかな。

興味のある方はこちらから↓

https://www.sjnk-museum.org/

 

 こんな時代に、新しく美術館を建てるとはね。

アーティゾン美術館(元ブリジストン美術館、来年1月開館予定)の場合は、ブリジストンの本社ビルの建て替えに伴ったリニューアルですけど、どちらにしても景気のいい話です。

逆に言えば、今でないとできないことなのかも。

 

 えっと、ひろしま美術館というのがありまして。

急に何だと思うでしょうけど、ここって広島銀行が百周年記念で建てた美術館なんです。

ゴッホの『ドービニーの庭』という絵がここにあるのですが、最新の研究によりひろしま美術館が所有するバージョンの絵の中に描かれた猫が、1901年にエミール・シェフネッケルによって塗りつぶされたのではないかとし、猫の絵が下に隠されていることをハイテク検査で発見しました。

(理由はよく分かっていませんけど、シェフネッケルという人にはよくない噂が色々あるようです)

で、広島銀行が建てたのにその社名が入っていませんよね。

広島銀行は広島の人達に支えられて百年続いたことに感謝し、広島市民のために美術館を建てたのであって、自社の宣伝のためではないと会社名を入れなかったのだそうです。

どうです、この心意気。

必死に自社の名前を入れようとする会社との違いが明白ですね。