ジャクリーン・ケネディの件

 今日はお休みですけど、大分疲れが溜まっていて、昼寝をしてしまいました。

今の現場って、明らかに職員が少なすぎで、息つく暇もないという感じです。

職員の間に不満の空気も溜まっているし、ちょっとしんどいですね。

今後どうするか、考え中です。

 

 さーて、今日の似顔絵ですが(サザエさんか(笑))、ジャクリーン・ケネディにしました。

こないだNHKの番組で取り上げていて、それでです。

ジャクリーンは31歳にしてファーストレディとなり、全米の人気者になり、そのファッションも注目されました。

彼女のトレードマークとも言えるピルボックス・ハットですが、元々はなだらかに膨らむシンプルなフォルムだったのが、強風で飛ばされそうになったのを彼女が手でおさえたときにてっぺんが凹んでそのままにし(気付かなかった?)、全米でその形のままで製造されて流行ったそうです。

「ピルボックス」とは薬箱ではなく、トーチカのこと。

トーチカに似た形ということですけど、ピルボックス・ハットは軍服の一部として昔から広く使われていたそうです。

(「トーチカ」はロシア語で、英語の「ピルボックス」は元々は錠剤ケースから来ていて、ややこしい話です(笑))

数年前に娘さんが駐日大使をやってましたね、この人は今はボーイングの取締役とか。

 

 今回は特別に、メイキングもお見せしましょう。

まずラフから↓

f:id:pete_nikolayeva:20190816163314j:plain

Jacqueline Kennedy ラフ

最初にざっと描いてみて、ここで自分が納得できれば次に進みます。

一番時間がかかるのはここですね、それに100%の納得っていうことはないですし。

線を消したり描いたりして、「よし、今日はこの位にしといてやる」と思った時点で終了。

それがこちら↓

f:id:pete_nikolayeva:20190816163712j:plain

Jacqueline Kennedy

この人、決して美人ではないですけど、独特の可愛らしさがありますね。

それはとてもじゃないけど再現できませんでしたが、雰囲気はあるんじゃないかな。

 

 ジャクリーンのスーツはシャネルやジバンシーじゃないかと言われることもありましたが、実は生地だけ取り寄せて国内で作らせていたそうです。

それはもちろん、夫であるケネディ大統領のイメージ戦略のため。

でもフランスに公式訪問したときには、ド・ゴール大統領の前でジバンシーのドレスを着て友好をアピールしたそうです。

ジバンシーのドレスと言えば、映画『ティファニーで朝食を』ですね、その話はまたの機会に。

ナインチェとタペストリーの件

 他所様にコメントしたことで、補足したい欲が止められないので(笑)補足します。

そういう人なんです。

 

1.ナインチェの件

 「ミッフィー」と呼ばれる白いウサギのキャラクター、知らない人はまずいないと思います。

作者はディック・ブルーナ、オランダ人です。

彼は子供の頃から絵に熱中し、音楽も楽しんでいましたが、彼を後継者にしたかった、出版社を営む父親と衝突し、後継者を目指しながらであればと絵の勉強を認められます。

彼はほぼ独学で絵を学び、やがて後継者になることを拒否、父の出版社の専属デザイナーになります。

そして彼は装丁の仕事で注目されるようになり、またこの頃に会社のキャラクターのクマをブラッシュアップした(私の好きな)ブラックベアが誕生し、ポスターや絵本になっていきます。

(本が大好きで毎晩夜ふかししているので目が赤いのです)

デ・ステイル」という、オランダの美術ムーブメント(モンドリアンも一時期参加していた)の影響を受け、シンプルなデザインに所謂「ブルーナカラー」を使った装丁を多数生み出します。

そして、インチェプラウが誕生します。

それまでの写実的な絵の絵本と違った、シンプルで綺麗な色使いのナインチェは子供達にウケて、世界中に広まっていきました。

(初期のナインチェの可愛らしさといったらそれはもう……)

 

 オランダ語でうさぎは

コナイン(konijn)」

子うさぎは

コナインチェ(konijntje)」

それを短縮したのが

インチェ(Nijntje)」

で、

プラウ(Pluis)」

はふわふわのという意味です。

 

 日本では最初、福音館書店が出版権を獲得、石井桃子が翻訳します。

タイトルをどうするか、福音館書店の内部で検討され、オランダ大使館員にも相談し、決まったのが

うさこちゃん

でした。

この流れからしていいネーミングだと思います、小さい子にも分かりやすいしね。

 

 ナインチェの英語版が出版されるときに、ブルーナ

Little bunny

というタイトルを考えていましたが、出版社側に「固有名詞でないと売れない」と拒否されてしまいます。

出版社側が出してきた候補が

Miffy

で、ブルーナはそれを受け入れます。

我々がよく知る「ミッフィー」という名前は、こうして生まれたのです。

 

 ブルーナの事務所がいい加減だったのか、日本での出版権が講談社にも与えられてしまいます。

講談社では「うさこちゃん」は使えないので、英語版の名前を使うことにしました。

部数では福音館書店が圧倒的ですけど、講談社はグッズやアニメで手広く商売し、採用した企業のCMで繰り返し使われた「ミッフィー」という名前が日本中に広まっていきました。

 

 ちなみに中国語では

米飛

と表記しますが、これは音的に「ミッフィー」なのだそうです。

 

 ここまで書いて避けるわけにはいかないのは、サンリオの「キャシー」問題ですね。

この、明らかにナインチェのパクリであるキャラクターは、当然ながら訴えられます。

驚くべきことに、サンリオ側は戦う姿勢を見せました。

そうした中、東日本大震災が起こります。

ブルーナは、大震災の被害に遭っている子供達のことを思い心を痛め、涙を流すモノクロのナインチェのイラスト付きメッセージを発表。

また、サンリオとの裁判で使われる費用は、被災地の復旧復興に使われるべきとの結論に達し、ブルーナ側とサンリオは和解します。

(以後キャシーの商品は出ていない)

ブルーナの優しさ(とサンリオの情けなさ)を感じるエピソードですね。

 

 私がブルーナの作品を好きなのは、シンプルな線と綺麗な色が気に入っていて、しかも可愛らしいからです。

私はディズニーが嫌いで、色々な理由があってディズニー全体が嫌いなのですが、絵については「クネクネして気持ち悪い線」「不自然な表情」と「原色を使いすぎた色使い」が嫌なのです。

(片手を腰にあて、もう片方を上に挙げている意味不明なポーズも嫌いです(笑))

色一つとっても、ブルーナの作品の心地よさはどうでしょう。

商売に忙しすぎて、自分のキャラも描けなくなったマンガ家とは違うってことですよ。

 

……いや、毒舌が過ぎました。

ハウステンボスにはブルーナのショップ「ナインチェ」があります。

一度行ってみたいものです。

(舞台裏のないテーマパークというのは凄いですよね)

それと今回の記事を書くにあたり色々調べてみたのですけど、ネットショップにブラックベアのグッズがあることを知りました。

今はウェブサイトが工事中らしいのですが、欲しくて堪りません。

ブックカバーがいいですねぇ、もしポスターがあれば部屋に貼りたいです。

インチェのグッズは多数あるけど、ブラックベアのは希少です。

もし見掛けた方がいらっしゃったら、是非ご一報を。

 

 

2.タペストリーの件

 長くなったので簡潔に。

西洋のお城って石造りじゃないですか。

ただでさえ寒いヨーロッパの冬に石造りじゃ、室内は寒くてしょうがなかったのです。

それで暖炉で薪をバンバン燃やしたけど、それでもまだ寒い。

そんな中、十字軍が持ち帰った中東の絨毯があまりにも綺麗で、足で踏めないから壁にかけるということがありました。

するとどうでしょう、石の壁の前に厚い絨毯を垂らすことですきま風が防げるではありませんか。

そうやってタペストリーは広まっていったのです。

(以前都美で「Met展」があったときに、タペストリーの展示もあったのですが、絵に集中したかったのですっ飛ばしてしまいました、残念!)

欧米のお金持ちの中には、タペストリーをコレクションしている方が大勢いるそうです。

その一人が、レッド・ツェッペリンジミー・ペイジというわけ。

ケチと言われることもあるジミー・ペイジも、出すときには出すってことかな?(笑)

むっちりの件

 突然ですが、私は日本中の男性を代表して言いたいことがあります!

「寝ながらメディキュット フルレッグ」のCMで、自分の「むっちり太もも」に悩む女性が登場しますけど(美波すみれさん)、悩む必要なし!

男性はむっちり太ももが大好物です!

ああ、それ以上細くしないでくださーい(さーい さーい さーい ←エコー)。

 

 とまぁ、こういう具合に男女では感覚が違うんですよね。

女性は細くなりたがり、男性はむっちりを欲しがります。

女性が望む「何を着ても似合うスレンダーボディ」なんて、男性は抱きたくならないですよ。

そんなコタツの足みたいなのを見て、興奮なんてしません。

と言ったところで、この差は埋まらないでしょうね。

 

 ふともも写真で有名なゆりあさんという方、以前写真展が中止になったってニュースが流れたりしてました。

この方が女性なら、男性にかなり近い感覚の落ち主だと思います。

あちこちのギャラリーで写真展をやっているようで、一度見に行きたいと思いますけど、実際には会場には入れないかな。

恥ずかしいですもん(笑)。

西洋絵画の女神の裸婦像と違って、生々しすぎます。

 

 ああ、今日は何を書いているんだろう、私……

 

ピンチを振り返る件

今週のお題「人生最大の危機」

 

あのピンチを振り返る。

f:id:pete_nikolayeva:20190812155344j:plain

ピンチ

これは冗談としても、真面目に人生の危機を語り始めたら長くなりすぎるし、涙が止まらなくて脱水症状になって死んでしまうので、またの機会に。

 

 

 今日は朝食が遅かったので、昼食も遅くなりました。

f:id:pete_nikolayeva:20190812155750j:plain

納豆ご飯 + マグカップ卵 + ネギ

流水麺もそうだけど、納豆は本当に簡単で便利で美味しいですね。

 

 簡単だなァ

 僕は納豆(と流水麺)といるときが一番簡単なんだ

 僕は死ぬまで納豆(と流水麺)を離さないぞ

 いいだろう?

 

以上、セリフでした。

 

 今日も似顔絵を描きました。

本当は、こないだお亡くなりになったルトガー・ハウアーを描こうとしたのですが、ハウアーさんの写真にも「偽造防止コード(※1)」が埋め込まれているようで、全然似ませんでした。

※1 過去記事の「佳子と芽生の件」参照

それで、映画『ブレードランナー』から映画『ブレードランナー2049』へ飛んで、アナ・デ・アルマスになってしまいましたとさ。

いつもよりサイズが小さくて雑ですけどね。

f:id:pete_nikolayeva:20190812161007j:plain

アナ・デ・アルマス

あー、歪んでるなぁ(笑)。

(いつも思うのは「液タブがあれば顔のパーツの移動なんてすぐ出来るのに」ということです、三万円くらいから買えるそうですけどね、今は一々消して描き直しています)

アナ・デ・アルマスは日本人好みの顔で可愛らしいので、『2049』をキッカケに日本でもブレイクすると思っていたのですが、実際はサッパリでした。

映画がコケたからなぁ、カルト的人気のSF映画の35年ぶりの続編ですし、『2049』はその世界観を感じて楽しむタイプの映画だし。

公開数日後に有楽町で見ましたけど、入りは半分くらい、途中で出ていく人続出でした……

予告編などを含めた総上映時間は約三時間、私も疲れましたよ。

ちなみにこの方はキューバ出身で演劇学校で学び、スペインで女優デビュー、その後ハリウッドに進出した方です。

何かまた、日本で見られる作品に出て欲しいものです。

マンネリの件

  嫌なタイトルですね(笑)。

よく使われる言葉である「マンネリ」、「同じことの繰り返しに飽きる」というような意味ですけど、何語なのかご存知ですか。

日本語の中には由来の知られていない外来語がいくつもありますが、今回はこの「マンネリ」の語源について書きましょう。

 

 「マンネリ」は英語の

mannerism

 (ネイティブの発音だと「メナリゾン」に聞こえます)

から来ていますけど、元々はイタリア語です。

イタリア語の

manierismo

 (こちらはそのまま「マニエリスモ」と聞こえます)

が大元なのですけど、このマニエリスモは

maniera

 (これもそのまま「マニエラ」と聞こえます、イタリア語の発音って日本語に近いの?)

から発生した言葉です。

マニエラは、一般的には「方法」「種類」「様式」「スタイル」という意味ですが、今回のテーマに於いては「絵画の技法」という意味になります。

 

 私の「海とカレーの件」にも出てくるルネサンスでは、西洋絵画の技法が完成されました。

印象派誕生の件」でも出てきた巨匠達、特に「三大巨匠」と言われるダ・ヴィンチミケランジェロラファエロの仕事により、西洋絵画は頂点を極めたと言われたのです。

ルネサンス後期になると、その技法を模倣することが画家の仕事になってしまいます。

つまり、「この技法(マニエラ)を見ろ」ということですね。

そして社会の変化(キリスト教の分裂、科学の発展、イタリア半島以外の大国の勃興)もあって、絵画は古典主義の分かりやすい絵(教会でみんなで見る)から、宮廷に受けるような特徴的な絵になっていきます。

この時代(ルネサンス後期からバロック期の間)の絵画や画家のことを、マニエリスムと呼んだのです。

 

 17世紀になると、マニエリスムを批判する動きが出てきます、「型にはまりすぎ」ということで。

こういう評価は定着し、何と二十世紀の半ばまで続きます。

今ではマニエリスムにも見るべき価値があるという評価にはなっていますが、言葉としては悪い意味が残ってしまいました。

マニエリスムは英語のメナリゾン(笑)になり、日本に入ってきてマンネリという言葉になりました。

奥さんの作る料理がワンパターンだからと「マンネリだ」と批判する人はいるでしょうけど、「巨匠(道場六三郎?)の技法を真似しながらも個性や抽象化に見るべきものがある料理だ」と考えて使う人なんていないでしょうな。

(奥さんが怒ったときの言い訳に使ってください(笑))

 

  マニエリスムの例をいくつか。

f:id:pete_nikolayeva:20190812083518j:plain

パルミジャニーノ 『長い首の聖母』




f:id:pete_nikolayeva:20190812084836j:plain

アルチンボルド 『夏』

 

 

f:id:pete_nikolayeva:20190812084327j:plain

エル・グレコ 『聖三位一体』

 

全体的に不自然に歪んだイメージがありますけど、それは当時の画家達が美を追求した結果なんですね。

「実際にはこうだ」じゃなくて「こう変形させたほうがより美しい」ということです。

古典主義のように見たままを描くのはもう芸術じゃないと、彼等はそう言いたいわけですね。

 パルミジャニーノはラファエロが大好きでしたが、後の評価では「正反対の方向」とまで言われてしまいました。

一人の画家の作品を見るときに、その前後も見ておくとより楽しめると思います。

感謝の件

 ごめんなさい、一日に何度も何度も。

このはてなブログの使い方がよく分かっていないもので、イイネを頂いたり読者になって頂いても感謝を伝える方法を知らないもので。

何もしないことが失礼にならないか、心配でしょうがなくて。

ただ、そういう気持ちを表明したいだけです。

すみません。

ありがとう。

トリエンナーレの件

 連投ですけど、最近のニュースに関して。

「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止されたそうです。

で、この「トリエンナーレ」を知らない方が結構いるようで。

メディアが「あいちトリエンナーレ2019」を略して「トリエンナーレ」と呼んでいることで、誤解もあるようです。

 

 トリエンナーレは、三年に一回開催される美術展のことで、イタリア語です。

二年に一回がビエンナーレ、毎年やるのがアニュアル、四年に一回がクアドリアンナーレです。

で、それぞれの美術展は「◯◯トリエンナーレ」という名前になります。

有名なところだと、横浜トリエンナーレとか、ミラノ・トリエンナーレとか。

ヴェネツィアビエンナーレとか、リキテックスビエンナーレとか。

日展はアニュアルですが、特に「アニュアル」は付きません。

(これらの名称には「国際的な」という意味も含まれるので微妙)

 

 メディアでよく取り上げられる草間彌生は、ヴェネツィアビエンナーレにゲリラ参加して「前衛の女王」と呼ばれるようになりました。

ルイ・ヴィトンとコラボしたりして有名になってきた草間ですけど、未だに名前を読めない人が多いのは残念なことです。

私はリーマンショック後のど貧乏時代に警備員をしていたことがありますけど、東京駅の大丸のリニューアル工事(深夜)に行ったことがあって、ルイ・ヴィトンのショーケースに草間作品が展示されていたのを仕事中に見たりしていました。

ただそれだけの話ですけどね。